■小川航基はすでにキャリアハイの得点を記録
2トップ 小川航基(横浜FC)
開幕から10試合で10ゴールを記録し、チームが不敗街道を突っ走ることを後押しした。11節から17節までノーゴールに終わったが、12ゴール4アシストでの折り返しは評価できる。得意のヘディングシュートだけでなく、ゴールのパターンを増やしている。J1昇格を争うチームで引き続き得点源となり、キャリアハイのゴール数をどこまで伸ばせるか。
2トップ チアゴ・アウベス(岡山)
ガンバ大阪から完全移籍で加入し、ヴァンフォーレ甲府との開幕戦で2得点の満点デビューを飾った。そのうち1点はおよそ60メートルの超ロングシュートだった。左利きのブラジル人ストライカーは、FWミッチェル・デュークがオーストラリア代表招集で不在の20節、21節は1トップで2連弾。得点ランキング2位タイの8ゴールは、チーム総得点のほぼ3分の1に相当する。
なお、FWでは藤本佳希(モンテディオ山形)と草野郁己(FC琉球)が7ゴールをあげているが、どちらも負傷で離脱してしまったため、ここでは選考の対象から外している。また、8ゴールで得点ランク2位の木下康介(水戸ホーリーホック)は、看板を蹴って破損させた件でJリーグから処分を下されたことを鑑みて選考外とした。
監督 松橋力蔵(新潟)
ヘッドコーチから昇格し、現・FC東京のアルベル監督が植えつけたポゼッションサッカーを進化させた。8節から15節まで8試合連続負けなし(6勝2分)、17節から21節まで5戦負けなし(4勝1分)と、高いレベルでチームを安定させている。選手数名が新型コロナウイルスの陽性判定を受けるタイミングでは、プロ2年目の小見洋太や三戸舜介を起用するなどして選手層を充実させた。5月のJ2リーグ優秀監督賞を受賞。