■久保の評価は?
上田綺世はC評価。ゴールを奪えたシーンもあっただけに、悔しい試合となっただろう。だが、上田のハイプレスや積極的な守備は評価できる。あとは南野拓実や伊東純也のようにコンスタントに代表でもゴールを奪うことができれば、代表にも定着できるはず。
このCFのポジションは大迫勇也や前田大然、古橋亨梧や林大地など熾烈なポジション争いが待っている。ゴールという分かりやすい結果が必要だろう。
三笘薫はB-だ。積極的なサイド突破、スピードを活かしたドリブルは魅力的。オーストラリア戦は圧巻の活躍で日本の勝利に貢献していただけに多少物足りなさはあった。ただ、初スタメンで初のフル出場であり、左サイドの新たなオプションとして期待できる。
途中出場の南野はB評価。この試合はいつもの左ウィングではなく、中央でプレー。リバプールMFには圧倒的なプレーを期待してしまう。伊東はB+となった。伊東は後半頭から出場すると、圧巻のプレーを見せ自らの価値を改めて証明した。カウンターからのドリブル突破は非常にインパクトがあり、一発で流れを変えることができる。今後も主力であることは間違いない。
久保建英はC-だ。低すぎると言えば、低すぎるのかもしれない。そして、右ウィングは久保が活きる場所ではない。後半はトップ下に入りシュートチャンスを見せるなど、伊東が入ったことによって、前半よりはよくなった。だが、少ないチャンスでも決められる決定力が久保には求められる。中盤は厳しいポジション争いとなるが、果たして久保はW杯出場を掴み取れるのだろうか。
そして、森保一監督はこのベトナム戦に関してはC-だ。勝利を奪うことができなかったこと、ベトナム相手に失点してしまったことを考えると評価が低くなる。旗手と久保の起用の仕方をもっと工夫しないと、完全に宝の持ち腐れとなってしまう。W杯本番まで時間はない。今後のチーム作りに注目が集まる。