FIFAワールドカップカタール・アジア最終予選グループB第10節日本代表対ベトナム代表が埼玉スタジアム2002で3月29日に行われた。試合は1−1のドローに終わった。
首位通過のかかる最終節でドローに終わったこの試合で、評価を上げた選手、そうでなかった選手は誰なのか。今回は、ベトナム代表戦の採点をC-〜A+の9段階評価で紹介する。
■ゴールの吉田は?
1失点の川島永嗣はC評価となった。権田修一に正守護神の座を譲っている39歳の大ベテランGKは、ベトナム相手に悔しい1失点。川島のせいではないものの、日本の連続クリーンシート(無失点)は5でストップとなった。
2試合連続のスタメン出場となった山根視来はB評価。オーストラリア代表戦では決定的な仕事をしただけに、ベトナム戦での期待値は高かったが、特に目立った活躍をしたとは言えない。同じく谷口彰悟もB評価。空中戦と対人で強さを見せたものの、DFとして1失点は悔やまれる。中山雄太はC+だ。長友佑都の後継者として期待される中山だが、ベトナム戦で評価を上げたとは言い難い。積極的な攻撃参加はあったものの、これではまだ長友から完全にポジションは奪えないだろう。
ゴールを決めた吉田はB+となった。失点シーンでは吉田の後ろ、中山の前に入ってきたグエン・タイン・ビンにヘディングで決められた。この2人の周りには3人もおり、マークの確認が疎かになっていたのか数的不利となっていた。それでも、インターセプトから日本を救う同点ゴール。頼れるキャプテンへの今後の期待も高い。