3月24日に行われるW杯最終予選のアウェイ・オーストラリア戦に向けて行われた、日本代表の練習。強い日差しが照り付けるシドニー郊外のピッチで午後5時から始まった。
その練習で、“存在感”を示したのがFW上田綺世(鹿島)だ。この日の練習は12人が参加したものの、入国したばかりのDF中谷進之介、MF板倉滉、MF田中碧の3人が軽いメニューだったため、フルメニューをこなしたのは9人のみ。その9人で鳥かごを行った際、上田の“意外な一面”が見られた。
鳥かごでは、パスが何本つながったかを選手が数えており、それが途切れるたびに歓声が起こった。この日の練習は開始前から和気あいあいとした空気だったため、追う方も回す方も熱が入る。しかし、上田のところで何度かコントロールが乱れる場面があると、盛り上げ役となっていたDF長友佑都が
「時差があるから、仕方ないな」とコメント。それに、周りが「いや、2時間!」と、東京とシドニーの時差が2時間しかないことを突っ込んで、笑いが起きる場面があった。上田はいじられ役として、チームに笑いをもたらしたのだ。
24日の本番では、その上田にかかる期待は大きい。というのも、FW大迫勇也が代表を離脱し、続けてFW前田大然もコンディション不良で代表の不参加が決定。FW林大地の追加招集が発表されたばかりの状態だ。