■「理解」と「心からの納得」は別物
さらにいえば、「11月組」の選手たちも、同じような思いをもっているかもしれない。アウェー続き、しかも初戦が欧州から移動時間のかかるベトナムということもあって、11月の2試合には27人が招集され、堂安律(PSVアイントホーフェン)が追加されたため合計28人が活動した。しかしベンチにはいることができるのは23人である。
ベトナム戦ではDF酒井宏樹(浦和レッズ)、谷口彰悟、旗手怜央(以上、川崎フロンターレ)、FW前田大然(横浜F・マリノス)、上田綺世(鹿島アントラーズ)の5人がベンチ外となり、警告の累積で出場停止になったMF守田英正(サンタクララ)がポルトガルに戻ったオマーン戦では、DF室屋成(ハノーファー96)、旗手、そしてFW前田と上田がメンバーから外れた。すなわち、旗手、前田、上田の3人は欧州組に何かトラブルがあったときのバックアップにすぎなかったのだ。
もちろん、森保監督は個々の選手にしっかりと説明し、フォローしているに違いない。そして選手たちも理解を示したに違いない。しかし理解することと心から納得することは違う。どんな人間でも同じだ。