■国内残留なら旗手の起用はマスト
2人目は旗手怜央だ。Jリーグのベストイレブンに選出されたこの24歳は、日本屈指のポリバレントなプレーヤーである。様々なポジションに対応できるのはもちろん、どのポジションでも高いクオリティを弾き出す。
しかも、戦えるのだ。ボール際でしっかりとバトルできる。競り合いに激しく、粘り強い。それもまた、国際舞台で試したい理由である。
現在の日本代表で言えば、左サイドバックやインサイドハーフでの起用が見込める。川崎フロンターレでともにプレーした田中碧、守田英正、三笘薫とのコンビネーションを生かすこともできる。吉田麻也、冨安健洋、遠藤航らとは、東京五輪で相互理解を深めた。複数ポジションに対応する旗手には、チームの戦術的柔軟性を高める役割が期待できるのだ。
今オフの海外移籍が取り沙汰されている。今オフに実現しなかったとしても、近い将来の海外移籍は確実だ。国内組のままウズベキスタン戦に参加できることになったら、確実に使いたい選手である。