■「大迫+武藤」は代表のオプションに成り得る
優先順位をつけるなら、武藤嘉紀は使いたい。
19年1月のアジアカップ以来の復帰を果たした29歳は、8月のヴィッセル神戸移籍後に14試合出場で5得点7アシストを記録した。周囲を納得させる数字を残した。
4-2-3-1でも4-3-3でも、森保一監督の序列では大迫が攻撃の最前線に立つ。システムの併用で相手の目先を変えられるようになったが、大迫が対戦相手から警戒される事実は変わらない。そして、彼のコンディションが整っていないと、攻撃が手詰まりになりがちだ。
ビハインドを追いかけるスクランブル態勢では、ストライカータイプを2枚並べることも必要になってくるだろう。大迫にプラスしてもうひとり、あるいは大迫以外のふたりで2トップを形成する状況は想定しておくべきだ。
所属クラブで相互理解を深めている「大迫+武藤」は、代表でもオプションに成り得るはずだ。武藤自身はシステムを選ばないタイプで、国際舞台を戦っていくうえでの力強さもある。大迫との2トップに限らず、ウズベキスタン戦で起用したい選手だ。