【J2「生存競争」】ポポビッチ町田は「3年計画」最終年へ――大分、仙台、横浜FCが「降格」“熾烈必至”22年シーズンを「勝ち抜くクラブ」は?【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
ポポヴィッチ監督(町田)   写真:アフロスポーツ
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■ポポヴィッチ町田は「3年計画」最終年へ向かう

 11月30日5時現在で、監督の去就が明らかになっているのは以下のクラブだ。

★続投決定

山形:ピーター・クラモフスキー(2年目)※

水戸:秋葉忠宏(3年目)

町田:ランコ・ポポヴィッチ(3年目)

琉球:喜名哲裕(2年目)※

★退任決定

新潟:アルベルト・プッチ・オルトネダ(2年目)

岡山:有馬賢二(3年目)

(※クラモフスキー監督は昨年5月から、喜名監督は昨年10月から指揮を執っているが、22年目を2年目としてある)

 町田のポポヴィッチ監督は20年の就任にあたって、「3年以内にJ1を目ざせるチ―ム作り」を目標に掲げた。20年は勝点49で19位に終わったが、今シーズンは残り1試合の時点で19勝12分10敗の5位に躍進している。ひとケタ順位は18年以来2度目だ。既存のメンバーに長谷川・アーリアジャスール太田修介高橋祥平三鬼海らの新加入選手をミックスし、チームをレベルアップさせた。

 勝負の3年目に向けては、主力と期限付き移籍の選手を引き留められるかという課題がある。J1から4クラブが降格してくる来シーズンは、昇格争いが過熱する。そうした状況も見極めていくと、ポポヴィッチ監督の続投には選手の引き留め効果が見込め、戦いかたを成熟させることが期待できる。つまりは、J1昇格の可能性を抱かせるものと言っていい。

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