【J2「霜月の頂上決戦」】「首位攻防戦」を制した磐田・服部年宏ヘッドコーチと京都・チョウ監督が試合後に語った「共通の言葉」!【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
服部年宏ヘッドコーチ(磐田、中央)     写真:アフロ 

■頂上決戦に勝利!山田のゴールで磐田が京都を下す 

 長いシーズンのゴールが、ついに見えてきた。

 J2リーグの第38節は11月7日に一斉開催され、首位のジュビロ磐田と2位の京都サンガF.C.が激突した。

 緊張感に満ちた攻防が、序盤から繰り広げられた。両チームはシーズンを通してクオリティを高め、この日もJ1昇格にふさわしいパフォーマンスをぶつけ合った。京都のチョウ・キジェ監督は「お互いにすべてを出し切った試合」と振り返ったが、両監督の選手起用も含めて見ごたえ十分だったと言える。プロフェッショナルなパフォーマンスは、J1に見劣りしないものだっただろう。

 この試合唯一のスコアが生まれたのは77分だった。決めたのはホームの磐田だ。

 左サイドのスペースへ遠藤保仁が浮き球のパスを通すと、いつもの右ではなく左のウイングバックで起用されていた鈴木雄斗がグラウンダーのクロスを入れる。これはヨルディ・バイスにクリアされるが、詰めていた金子翔太の足に当たり、山田大記の目の前に浮き上がる。背番号10はヘディングでしっかりとボールを叩き、自身シーズン10得点目となる一撃をネットに突き刺したのだった。

 この試合には7469人の観衆が詰めかけた。チケットは5日前に完売し、ヤマハスタジアムでは今シーズン最多を記録した。新型コロナウイルスの感染者予防対策は続いているが、スタジアムに招くことのできる観客数が増え、コロナ以前の「熱気」が少しずつ戻ってきている。声を出すことはできないが、サポーターの存在は磐田の支えとなったはずだ。山田は「いつもそうですけど、今日は大きな力になりました」と観衆の後押しに感謝した。

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