■水戸の藤尾、柏の細谷は得点源となれるか
世界中のほぼすべての代表チームが、絶えず頭を悩ませるのはストライカーだろう。日本代表も大迫勇也を絶対的な柱としてきたが、最終予選に入ってからはバックアップの確保が急務となっている。セルティックで好調の古橋亨梧の存在は頼もしいが、新たな人材の台頭がつねに望まれるポジションである。
富樫剛一監督のもとで戦う今回のU―22日本代表には、藤尾翔太(水戸ホーリーホック)と細谷真大(柏レイソル)が選出されている。
01年5月生まれの藤尾は、セレッソ大阪の下部組織からトップチームに昇格した。プロ2年目の今シーズンは6月から育成型期限付き移籍で水戸に所属し、34節終了時点で15試合に出場して6ゴールをマークしている。180センチの長身でやや細身ながら、ポストプレーからフィニッシュワークまでよどみなくこなす。
万能型のFWとして、J2のカテゴリーでは結果を残している。格下相手との予選で自信を膨らませ、クラブレベルでのステップアップにつなげたいところだ。
細谷は01年9月生まれで、柏のアカデミーからトップチームに昇格した。縦への推進力を持ち味とし、相手守備陣の間にもぐりこんでいく。ゴール前での抜け目ないプレーで、相手守備陣にストレスをかけられるタイプだ。
7月のリーグ戦でJ1初ゴールを記録し、32節までに24試合出場で3得点を記録している。今シーズンの柏はいまひとつ安定感を欠いており、彼自身は途中出場が少なくないが、ゴール数には物足りなさが残る。U―22日本代表で、潜在能力を示さなければならない。