【J1昇格「最終コーナー」突入!】「10戦負けナシ」首位・磐田を追う京都チョウ監督、勝利でも「今年のなかでも一番酷かった」発言の意味【戸塚啓のJ2のミカタ】(1)の画像
チョウ・キジェ監督(京都)   写真:松尾/アフロスポーツ

■2強が勝点70に到達!いよいよ最終コーナーへ!

 ジュビロ磐田京都サンガF.C.の上位2チームが、いよいよ最終コーナーへ突入した。

 10月9、10日に行なわれたJ2リーグ第33節で、前節まで首位の磐田はギラヴァンツ北九州と対戦した。キックオフ早々の2分に先制点を許すが、慌てることなくチャンスをうかがう。15分、縦パスに反応したルキアンが右サイドから抜け出し、右足を振り抜いて同点とする。背番号11を着けるブラジル人FWは、シーズン20得点の大台に乗せた。

 同点に追いついても、磐田は攻撃の手を緩めない。一気にたたみかける。

 16分、右ポケットへ侵入した鈴木雄斗がマイナスへ落とし、ルキアンがシュートする。DFにブロックされて残ったボールを、ボランチの山本康裕が蹴り込んだ。鈴木のランニングに合わせた遠藤保仁のパスも鮮やかだった。

 20分にはルキアンが左サイドを突破し、内側へ持ち出してゴール前へパスを通す。右サイドからフリーで走り込んだ鈴木が、右足できっちり蹴り込んだ。わずか5分で3ゴールを奪取した磐田が、J3降格圏に沈む北九州を突き放した。

 38分には山田大記が4点目をマークし、勝利を決定的にする。試合後の鈴木政一監督は「自分たちのミス的な部分、判断や技術的なところでリズムを崩してしまっているのは、ちょっと気になります」と話したが、危なげのない内容で勝点3をゲットしたのだった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4