■SBのポジション争いをする選手たちの間で…

 さて、仙台戦のゴールの場面に戻ろう。岩田からSHの小池にパスが渡り、ボールはさらに和田拓也を経由してオーバーラップした松原につながり、松原のクロスを最後は天野がワンタッチで決めた。

 小池も松原も右SBで起用されている選手だ。2018年に横浜FMが優勝した年には松原が不動の右SBだったが、最近は小池と松原が併用されている。仙台戦では小池が先発していたのだが、71分に右ウィンガーだったエウベルに代わって松原がSBとして投入され、小池はポジションを上げて右SHに入っていた。

 また、和田はもともとMFの選手だったが、このところ左SBとして起用されており、仙台戦でもSBで先発していたが、78分にティーラトンがSBに入ると、その後、和田はボランチとしてプレーしていた。

 こうして、5点目の得点シーンではSBのポジション争いをしている選手たちの間でパスがつながったのである。

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