■「後半のメンバーを変えなければ…」

―気持ちが力んでいましたね?

大住「そうそうそう」

後藤「点が入った後のカメラに向かっての表情がすごかった」

大住「94年のアメリカ・ワールドカップのディエゴ・マラドーナみたいだったね」

―後半は完全にスペインのゲームで、日本の頑張りが足りなければ、最後に逆転もされそうでしたが。

大住「3、4点を取られても不思議じゃなかった」

後藤「よくあそこまで持ちこたえられたよ」

―持ちこたえられた要因は?

大住「まず、いくつも決定的な形があったのに、相手がシュートミスしてくれたね。それで救われた。ただ、センターバックはよく跳ね返していたし。けど、サッカーとしては、ああいう試合を長々と何十分も続けてはダメだよね」

後藤「しょうがないよ、スペインだから」

大住「今回の試合としては、全員を出すのがテーマだったんだけど。ハーフタイムに何人も交代してさ」

後藤「キーパー入れて7人だね」

大住「だから仕方がないとは言えるんだけど、森保監督も、はやく時間よ過ぎろ、って思っていたんじゃないの?」

後藤「まあ、跳ね返し続けたのは、えらいよ」

大住「だけど、ああいう試合になってはいけない。それに、結果は二の次だからね」

後藤「結果のことだけを言うのなら、前半のメンバーのままでやって2-0で勝つのが良いんだろうけど」

大住「前半で1点を取ったんだけど、30分くらいまでは何もできなかった。そこは、もうちょっとどうにかしてほしかったかな」

後藤「後半にメンバーを変えなければ、後半はもっと互角に渡り合えただろうね。けど、今回の試合はそういうのが目的ではない。出ていない選手を試合に出させて、スペイン選手の強さや強度を味合わせるのが目的だから」

第3回につづく
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