川崎フロンターレ40戦ぶり無得点!(2)三笘薫&田中碧の“ロス”はあったのか?の画像
五輪招集組で唯一チームに残ったMF旗手怜央は5本のシュートを放ったものの無得点に終わった 撮影:中地拓也
※その1はこちら

■8月14日/J1第24節 柏レイソル0-0川崎フロンターレ(三協F柏)

 川崎フロンターレが三協F柏でスコアレスドローに終わった。今季の無敗記録を継続し、首位は堅持。しかし、昨年11月21日のアウェイ大分戦以来となる無得点に終わり、実に40試合ぶりにゴールを奪うことができなかった。首位を独走し、“1試合3ゴール”という目標を掲げるチームに何があったのか。

 雨、マンマーク、GKキム・スンギュの神セーブなど、さまざまな要因が絡まって無得点に終わった柏戦。試合後、雨に打たれる川崎の選手は悔しい表情を浮かべていた。

 この試合は、フロンターレにとって仕切り直しとなる1戦のはずだった。前半戦を圧倒的強さで制し、首位を独走。ACLもグループステージを6戦全勝で勝ち上がった。国内だけでなくアジアを制覇するうえで、これ以上ない成績と内容を見せつけた。

 一方で、主軸中の主軸である三笘薫田中碧が今夏、海外に移籍してしまった。レアンドロ・ダミアン家長昭博とともに“悪魔の3トップ”を形成した三笘は、分かっていても止められないドリブルで左サイドを何度も切り裂いてきた。田中は、豊富な運動量とコントロール・オリエンタードでチームにリズムをもたらしてきた。その2人が、チームを離れたのだ。後半戦に向け、あるいはアジア制覇に向け、川崎は新たな形を模索しなければいけなくなったのだ。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4