■新生・松本を琉球が撃破!

 名波浩監督が就任した松本山雅FCが、FC琉球に0対4で敗れた。新監督は「サポーターの期待は非常に大きかったと思います。期待にそぐわない結果で申し訳ないです」と話したが、この試合は琉球のパフォーマンスを称賛するべきだ。

 樋口靖洋監督が率いる琉球は、前節のファジアーノ岡山戦を0対3で落としていた。J1昇格争いに踏みとどまるためには、下位に沈む松本から勝点3を奪う必要があった。

 果たして、清武功暉が34分、35分と立て続けに得点し、後半開始直後の51分には風間宏矢が3点目を蹴り込む。57分には清武が豪快な右足ミドルを突き刺し、勝利を決定づけたのだった。

 J3降格圏に沈むチームでは、大宮アルディージャが15試合ぶりの勝利をつかんだ。霜田正浩監督が昨シーズンまで指揮をしたレノファ山口FCのホームに乗り込み、1対0の勝利をつかんだのである。背番号10を背負う黒川淳史が今シーズン初得点をあげ、守備陣が2試合連続のクリーンシートを達成した。

「魂のこもったゲームができ、勝点3という結果を出すことができた。僕がやってほしいことを選手が全部やってくれた。これができるようになって勝点3が取れたら、ますます強いチームになっていく。彼らの力を引き出して、ここから一つずつ上がっていきたい」

 霜田監督就任後は、1勝2分と勝点を重ねている。次節はホームにモンテディオ山形を迎える。ピーター・クラモフスキー監督の就任後は6勝1分と好調の相手だ。さらに長崎、琉球と上位陣との対戦が続く。東京五輪に伴う中断前に組まれているこの3試合で、大宮は浮上へのはっきりとしたきっかけをつかみたい。

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