■「伊東は本当に良くなっているね」
―セルビア戦は、タジキスタン戦よりは評価できますか?
後藤「橋本拳人と川辺駿のボランチじゃなくて、守田英正が入ったからね。あと、谷口彰悟が頑張った。すごくそつがないプレーをして、おかげでゲームがまとまったよね。ボランチ守田と、谷口のところ」
大住「そうそう。あそこから、しっかりしたパスが出るようになったのが大きかった」
後藤「やっぱり、川崎フロンターレと横浜F・マリノスはすごいな」
大住「植田直通は、まあまあだったかな」
後藤「つまり、11日に90分間プレーができた人というのは、頑張った人で、だから90分残ったという事だよ」
―伊東が目立ちましたね?
大住「伊東は本当に良くなっているね。ベルギーで力を発揮しているのと同じくらい、代表でも力を出している」
後藤「あと、森保監督も言っていたけど、伊東はセルビア戦では守備もよくやっていたよね」
―伊東も不思議なプレーヤーですね。ヴァンフォーレ甲府時代はずっと真ん中で、柏レイソルで右サイドにコンバートされると急成長をした。
大住「当時の監督が右サイドバックにしたんだよね。あれが彼の飛躍のきっかけだった。甲府時代もたしかにスピードはすごかったけど、右サイドバックの位置から相手ゴールに向かって、タッチライン際ではなく、インサイドを真っすぐドリブルをするんだよね。それがすごかった。
そして一躍、柏のエースになって。伊東はやはりスピード系の選手、ドリブル突破と、左右のクロスが良い、そして自分でもシュートを打てる。堂安律とかと対照的な選手で、そういう選手たちがチーム内に同時に存在するのは、とても良いことだと思うよね。堂安と伊東、そして久保建英」
―右に伊東、左に三笘薫でしたらすごいですよね?
大住「そうそう、そういうのも含めてね。伊東は伊東の武器があるから。彼はラスト30メートルのスピードで、より違いが出せるんだよね。昨日は中盤から突っ走っていくシーンもあったけど。最後のペナルティエリアの深さで、スピードで相手に勝てるというのは、やっぱりすごいよ」
後藤「相手のディフェンダーの前に身体をグググッと入れながら走るんだよ。あれは独特の走り方だよね」