浦和、神戸と価値ある競り分け! (2)神戸に対して浦和が「ノーガード」だった理由の画像
アンドレス・イニエスタら神戸攻撃陣にボールを回された浦和レッズだったが… 撮影:中地拓也
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■6月13日/JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第2戦  浦和レッズヴィッセル神戸(駒場)

 浦和レッズがヴィッセル神戸と引き分けてJリーグYBCルヴァンカップのプライムステージ進出を掴み取った!

 第1戦で得た勝利をそのままリードしたいレッズは、小泉佳穂の移籍後初ゴールで先制。前半のうちに追いつかれるも、後半、キャスパー・ユンカーが勝ち越し弾を奪う。その後、アンドレス・イニエスタの直接FKでまたしても追いつかれるも、そのまま逃げ切ってドロー。2戦を1勝1分で乗り切り、新星レズは新たな冒険へと駒を進めたのである。

 この試合で、レッズは2得点を奪ったが、反対に2得点を奪われた。1失点目は酒井高徳のクロスにFWドウグラスが合わせたもので、もう1失点目はアンドレス・イニエスタにフリーキックを直接決められたものだ。ただし、これ以外にも際どい場面は何度もあった。三浦淳寛監督が「少しレフリングに関しては……。佐々木大樹のシーンなんかはPKに見えた。納得いかない部分はある」と試合後に不満を漏らしたように、PKを取られてもおかしくないほど、侵入を許してしまった。公式データにおけるシュート数は、浦和が7本を数えたのに対し、神戸は13本。実に倍近いシュートを許してしまったのだ。

 相手チームにあれほどボールをつながれれば、次々とチャンスを作られることは当然のこと。しかし、それ以前に、浦和の守備が神戸にはマッチしなかった。

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