■「守田の守備の粘り強さが減った気がする」

大住「今年は名古屋グランパスから(ジョアン・)シミッチが来て、シミッチは攻撃がすごく良いんだけど、守備は守田のほうが上だから、そこが穴になるんじゃないかって言っていたんだけど。今の守田は、攻撃に出ようという意識が強すぎて、去年見せていた守備の粘り強さがないような気がする」

後藤「守備だけじゃなくなった、攻撃の意識が高くなった、ということでは?」

大住「去年は川崎でアンカーをやっていたよね?」

後藤「だって、彼が最初に川崎の試合に出始めた頃は、頑張って守備に走り回っているだけの選手だったじゃない?“こんなんで大丈夫か、フロンターレについていけるのか”、と思っていたよ」

大住「だけど今の日本代表では、守田がアンカーをしにくいんだよね。あのプレーになってしまうと。だからセルビア戦なのか、次のキルギス戦なのか、ベストのメンバーを組んだ時にボランチがどうなるのか、って考えちゃうんだよね」

―プレースタイルが変わったんでしょうか?

後藤「つまり、守備面がなくなったように。大住さんは思っているわけでしょ?」

大住「守備をしないじゃん。ずっと前にいるし」

後藤「たとえばミャンマー戦とか、そういう相手とかと試合をしていると、守備をする必要がなくなっちゃうじゃん」

大住「そうなんだけどさ……」

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