■5月15日/J1第14節 鹿島アントラーズー横浜Fマリノス(カシマ)
Jリーグの誕生日である5月15日に、横浜Fマリノスがカシマスタジアムのホームに乗り込んだ“オリジナル10対決”は派手な打ち合いとなった。白のユニフォームに身を包んだトリコロール軍団が先制したが、その後鹿島に5得点を奪われ大敗してしまったのだ。横浜Fマリノスはリーグ戦11試合無敗記録が途絶え、川崎フロンターレの背中が一歩遠のいてしまった。
後半開始10分で3失点を喫して試合の趨勢を決められ、後半45分で見れば4失点。しかもその4失点はすべて裏を狙った鹿島の攻撃に沈んだものだ。2失点目、3失点目のように直接的に裏を狙う攻撃だけでなく、4失点目のようにサイドの裏を狙われて選手がおびき出されたところを中に折り返された場面もある。5失点目は、裏を狙いさえすればなんでもないボールでも“事故”が起きることまでさらけ出してしまった。この4失点以外にも裏を狙われてチャンスを作られたことが、他チームにとっては格好のサンプルになったはずだ。
アタッキングサッカーを標ぼうする横浜Fマリノスは、今季もそれを継続。鹿島戦を入れた今季のリーグ戦13試合で28ゴールを奪っている。1試合平均得点は「2.15」。これは、“史上最強の矛”と称される川崎フロンターレの「2.56」に次ぐものだ(川崎は16試合41得点)。