■5月15日/J1第14節 鹿島アントラーズー横浜Fマリノス(カシマ)
J2に降格したことのない“オリジナル10”のチーム同士が戦ったこの試合に5-3で勝利した鹿島アントラーズ。対する横浜FMは、この試合の前まで11試合無敗と好調だった。その要因は、川崎フロンターレに次ぐ攻撃力と、安定している守備が連動していたことだ。鹿島戦を抜かせば、今季は12試合での失点数は「8」。1試合平均の失点数が1未満と、堅い守備を披露していた。
そんなマリノスの一瞬のスキも逃さずにゴールを奪ったのが、鹿島FW上田綺世だ。上田はこの試合でベンチスタートとなり、66分に途中出場でピッチに立った。その11分後、得点を奪ってみせる。
きっかけは、ファン・アラーノのロングパスだ。攻めるアウェイチームから自陣でボールを奪うと、ファン・アラーノは前線を確認。上田が前に残って裏を狙える位置にいたのを見て、ボールを送ったのだ。しかしパスは相手GKとディフェンダーが待ち構えている場所に向かってしまう。ロングフィードはミスしたかに思われた。
しかし、横浜FMのGK高丘陽平がこのボールをトラップミス。ボールは前に大きく出てしまう。それを、上田は見逃さなかった。素早くかっさらうと、あっという間に高岡を抜き去ってしまったのだ。