■15戦無敗の王者と2か月ぶりの対戦
3つ目の要素は、とにかく「自信」だ。仙台は昨年1年間に勝てなかったことによって、“勝つ”ということから精神的に遠い状況にある。前節の勝利を受けたこのアウェイ浦和戦でピッチを支配したように、勝つことが好循環をもたらすはずだ。
「今日のような戦いを繰り返して、勝負どころの精度をもっと確実にゴールにつなげられるように意欲を持ってやっていければいい」
試合後手倉森誠監督が話したこの言葉に、強がりは一切ない。こうした試合を続けることこそが、そして、勝利を掴んではそれを自信につなげることこそが、今、求められる。
次節は再びアウェイで川崎と対戦する。首位を独走するこのチームとは今季すでに1度対戦し、ユアスタで大敗を喫した。それから2か月。王者のホームで、どれだけ成長できたかを示すいい戦いになる。川崎は首位攻防戦で2位・名古屋を相手に圧倒してみせた。開幕から15戦無敗の相手に、仙台が失うものは何もない。
等々力での試合まで中2日。成長を続ける黄金のユニフォームが、サプライズを起こしてみせる。