仙台、埼玉で自ら白星逃す(2)「手倉森仙台」が勝つために必要なものの画像
開始わずか6分でビッグチャンスを迎えた仙台FW西村拓真だったが… 撮影:中地拓也
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■5月9日/J1第13節 浦和レッズベガルタ仙台(埼玉スタ)

 5月1日のホーム柏レイソル戦で今季初勝利をつかんだベガルタ仙台だったが、今節は浦和レッズに完封負けを喫してしまった。0-2というスコアだけを見ればアウェイチームの完敗だが、内容を見れば悔しすぎる惜敗だった。

 前半のシュート数は、公式記録では仙台が3本に対して浦和が4本。しかし、実際にチャンスをより多く作ったのも、ゴールの可能性が高かったのもアウェイチームだった。そしてそのチャンスは、仙台が狙って作ったものだった。浦和が回すボールを仙台が奪って攻撃につなげ続けたが、そのプレスのかけ方やボールを奪う際のポジショニングは事前に準備したものだった。

 また、浦和のボール保持時に仙台がブロックを組んで構えた際も、リカルド・ロドリゲス体制のビルドアップを分析したうえでのポジショニングで、浦和はボールをうまく前進させることができなかった。仙台がブロックを組む前にボールを入れられるとやや前進のスキを与えたが、そのボールもほとんど出させなかった。攻守においてチームの意思統一ができていた証だった。

 しかし、58分に浦和FWキャスパー・ユンカーに先制点を決められると、75分には阿部勇樹に直接フリーキックを決められて、2点ビハインド。仙台からはスコアを動かすことができずに試合は終了し、今季の敗戦数を8に伸ばしてしまった。J2降格の足音がひたひたと近づいてきている。

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