◼︎存在感を高める18歳の鈴木「ポジションを勝ち取りたい」
この日、GKに抜擢された18歳の鈴木は、リーグデビュー戦をクリーンシートで終えた。今シーズンは、3月2日に行われたカップ戦・湘南戦でプロデビューを果たし、その際にも無失点に抑えた。その後はカップ戦でのスタメン起用が続き、今節は先日J1での500試合出場を達成したGK西川周作に代わって、リーグ戦初スタメンを飾った。
試合後、4試合ぶりの無失点に貢献した鈴木は、「カップ戦より少し緊張していた部分はあったが、仲間の声掛けがあっていつも通りプレーできた。カップ戦の柏戦では3失点だったので、しっかり防ごうとDF陣と話していて、味方に助けられ、無失点に終えられてよかった」と、安堵の笑顔をのぞかせた。
鈴木の起用について、リカルド・ロドリゲス監督は、「西川は前節の福岡戦で少しミスはあったが、そこまで悪かったわけではない。大分戦でもチームを救うビッグセーブを見せていた」と話したうえで、「練習の様子やカップ戦でのプレーを見て、鈴木のパフォーマンスを評価しました」と、その理由を明かした。無失点に抑えたことについては、「とても良いプレーだったと思う。チームを救うプレーをしてくれた」と、指揮官も高い評価を示した。
長年、浦和のゴールを守ってきた西川も、今年3月にはおよそ3年ぶりに日本代表に復帰したばかり。その西川がベンチで見守る中、リーグデビュー戦を無失点で終えたことは、若手の鈴木にとっても自信に繋がったにちがいない。