■「キーパー全員の勝利」

 それでも鈴木は自身のプレーについて、「CKのところで危ないシーンがあった」と、反省点を振り返る。また、試合中の飲水タイムには西川からアドバイスがあったことを明かし、「ゲームの戦術において、自分が見えていないところを(西川が)的確に伝えてくれて、それを生かせてよかった。練習中からGKが一つのチームとして、高みを目指してできている。今日に関しても、キーパー全員の勝利だと思います」と、先輩のチームメイトを称え、謙虚な姿勢を見せた。

 それでも、今後の西川とのポジション争いについては、「今シーズンは出るだけではなく、続けることが大事とシーズン当初からずっと言ってきた。これからも出られるようにアピールを続けたいし、(ポジションを)勝ち取っていきたい。一試合終わっただけなので、次の試合に向かって練習でアピールしていきたいです」と、気持ちを新たにした。

 7連戦を終えた浦和は、次節はガンバ大阪と対戦する。ユンカーや鈴木など、攻守の両面で新しい戦力が台頭してきたことは、チームの総合力を底上げするきっかけになるだろう。ここで課題を一気に修正して、上位へと食い込めるか。

 

■試合結果

浦和レッズ 2-0 ベガルタ仙台

 

■得点

58分 キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)

75分 阿部勇樹(浦和レッズ)

PHOTO GALLERY 浦和対仙台でのユンカー、阿部、鈴木彩艶の雄姿(2021年5月10日)
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