■５月４日／Ｊ１第１２節 川崎フロンターレー名古屋グランパス（等々力）
“最強の矛”と“最強の盾”が激突した首位攻防の２連戦は、川崎が連勝してみせた！
４月２９日と５月４日に連続して組まれた、１位・川崎フロンターレと２位・名古屋グランパスのホーム＆アウェイでの対戦。勝ち点差がわずか「３」と肉薄して行われた初戦は、川崎が豊田スタジアムを沈黙させる４－０で勝利していたが、名古屋もこれ以上引き離されるわけにはいかず、等々力でのゲームは難しいものになると思われた。
実際、第２戦で良い形で試合に入ったのはアウェイチームだった。鬼木達監督がピッチに送り込んだのは、初戦と同じシステムと同じスターティングメンバー。対する名古屋は、４－２－３－１という基本形を捨てて４－３－３を採用。メンバーも３人入れ替えた。この４－３－３は、初戦の途中から用いた形で、川崎に対し攻守において盛り返すことができたシステム。中４日という限られた時間の中での再戦でリアリティを求めたのだ。
豊田スタジアムでは川崎が開始わずか３分で得点したものの、等々力で最初のチャンスを迎えたのは名古屋だ。８分、長沢和輝がジョアン・シミッチと競ってボールを奪うと、右足インサイドでコントロールシュート。チョン・ソンリョンが反応できなかったものの、ボールはわずかにゴールからそれて事なきを得た。前回とは違った展開を誰もが予想した。
