■得点につながった、三笘薫の２つの好守備
川崎の強力３トップは、攻撃だけに専念したわけではない。守備でも大車輪の活躍をした。レアンドロ・ダミアンが強烈なプレスを常にかけ続けるのはこの試合に限ったことではないが、中３日とは思えぬ運動量を青赤に対しても見せつけた。
さらに、味スタのピッチで特筆すべき守備を見せたのは三笘だ。川崎の２点目は、三笘が相手ボールを奪ったところから始まり、３点目の自身の得点も、三笘が相手ボールを奪って決めたものだ。
まずは１７分の２点目のシーン。ＦＣ東京がビルドアップをしようとした状況で、味方への横パスが少し流れる。三笘はそれを回収すると、ダイレクトでレアンドロ・ダミアンに縦パス。ダミアンは、右にいた家長にそのボールを送ることで、ゴールが生まれた。
さらに３点目は、ＤＦ山根視来が左にいた三笘に対してロングクロスを送ろうとしたが、ＤＦ中村拓海にカットされる。中村はそのボールをトラップする際、三笘が外にいると思ったからか、中にトラップする。しかし三笘は、中村がボールをトラップするやすぐにそのボールを奪う。奪った瞬間にＧＫと１対１という状況で、あとは三笘にすれば、ゴールネットを揺らすのは簡単な作業だった。
この試合で三笘は１得点０アシストだが、得点を生み出す２つの好守備も忘れてはいけない。
