■4月11日/J1第9節 FC東京2―4川崎フロンターレ(味の素)
伝統の「多摩川クラシコ」を18勝9分10敗とし、さらにリードを伸ばした川崎フロンターレ。家長昭博が2得点、レアンドロ・ダミアンが1得点2アシスト、三笘薫が1得点と、先発3トップが攻撃力を存分に見せつけた試合となった。しかも、常にFC東京をリードした展開で、2失点したものの守備陣としてもチームとしてもプレッシャーを最低限にして戦うことができたはずだ。
FC東京としても、座して死を待ったわけではない。青赤は本来、強力アタッカーを生かすために4-3-3のシステムを採用して戦う。しかしこの試合では、非常に珍しく4-4-2を用いた。ダブルボランチにMF青木拓矢とMF安部柊斗を並べ、右サイドにMF三田啓貴、左サイドに東慶悟を配置。2トップはFWディエゴ・オリヴェイラとFW永井謙佑が組んだ。青木はこれが今季2度目のリーグ戦の先発で、いつもとは違った戦い方をすることをスターティングメンバーのラインナップ発表の段階で示していた。
試合後、長谷川健太監督は4-4-2を用いた意図を次のように説明している。
「守備の狙いもありましたけど、どちらかというと、攻撃でイニシアチブを握りたい狙いがありました。“がっぷり四つ”で戦えるほどの力はないと思っていたので、4-4-2に変えてスタートさせました」