■アンダー23とアンダー24の大きな違い

―先ほど、大住さんが挙げたキーワードの「冷や汗度」について。冷や汗を1番かいたのは、ベンチの中山雄太でしょうか?

大住「中山は29日、怪我していたみたいだね。もし怪我がなかったら、中山は信頼されているし、板倉はディフェンスをやっていたかもしれない」

後藤「結果として板倉がボランチで出て、すごく効果的だったからね」

大住「26日の第1戦は、中山と、渡辺皓太か。後藤さんが良かったって言っていたけど、たしかによく頑張ってはいたけど、試合全体に与えた効果は小さかったかな。渡辺はボランチというよりも、もっと前のタイプな感じがするな」

後藤「そうそう、前の攻撃的な位置ね。29日は最後に出てきて、そういうポジションでプレーしていた」

大住「ちょっとそれも気の毒だったのかもしれない」

―守備の2ストッパー。29日は町田浩樹瀬古歩夢でした。町田の黒子ぶりは見事だなという感じがしたのですが。

大住「2人ともよく粘って守っていたね」

後藤「これやられた、って言うところでカバーしたもんね」

大住「そうそう、カバーもよかった。すごく大人びたプレーをしていた。アンダー23とアンダー24じゃあ大違いだね」

―大人っぽいという点で?

大住「うん、本当に違うと思う。特にヨーロッパや南米だと、21歳から23歳くらいの間に大きく変わると思うんだけど、日本人はやっぱり23歳から25歳くらいじゃないのかな、大きく変わるのは。そんな感じがする。ちょっと遅いよね、中には冨安健洋みたいに、ものすごい早い選手もいるけど。それで、24歳以下のオリンピックになったっていうのは、日本にとってはよかったかもしれない」

後藤「ヨーロッパの24歳なんて、20代になってフル代表に入れない選手は大したことないからね。ヨーロッパでは6月にユーロがあるから、フル代表の選手はオリンピックなんて絶対に来ないわけだし」

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