■「“目が速い”まさにあれだよ」
―板倉滉と田中碧のボランチコンビはいかがだったでしょうか?
後藤「板倉もよかったね、ボランチとしてね」
大住「久々にやったらしいけどね。26日の最初にやったアルゼンチンとの試合の2人よりも、はるかに良かった。安定していたし、判断もすごく良かった。板倉が話したところによると、自分は意図的に前にいたと。前にいて相手が嫌がってマークするようなことをさせて、そして田中をフリーにしようとした、と言っていた。頭が良い選手なんだと思った。板倉も田中碧も、2人とも川崎フロンターレ育ちなんだよね」
後藤「そうなんだよ、川崎なんだよな。あと、守備も2人とも強かったね?」
大住「そうそう。板倉が強いのはわかるんだけど、田中もボールを挟んだら自分のものにしていたね」
後藤「すごく戦術的に見る目があるから、守備もいいところにいる。アルゼンチンのパスコース上にしっかりいたし。昔、風間八宏が川崎フロンターレの監督だった時代に守備の話をするとき、よく“目が速い”という表現をしていた。まさにあれだよ」
大住「サッカーがうまい選手は、守備もうまいんだ」
後藤「パスを出せる選手は、相手のパスを取るのもうまいよね。どういう狙いか、ちゃんと戦術的なことが読めている」