■「変わらず誇りを持って、前に進んでいくことが大事」
さらに、「われわれはここまで、内容に結果が伴ってこない、結果につながらないということはありますが、変わらず誇りを持って、前に進んでいくことが大事だ」と述べ、目指すサッカーにブレがないことを改めて強調したのだ。
実際、決定機を作ることが容易ではなかったとはいえ、ビルドアップや試合局面での対応は試合数を経るごとに改善されている。リカルド・ロドリゲス監督は、徳島でもJ2を圧倒するサッカーを構築するまでに時間がかかったように、改革には時間がかかることを知っているはずだ。
浦和での最初のプレーとなったDF西は、「気づいたことはあるので、そこはチームに落とし込めればいい」と実際にピッチに立ったうえで、こう話している。また、「僕らは練習で用意したことを表現するんですけど、相手は相手でやり方があるので、そればっかりにならずに試合の中で選手たちが必要に応じたプレーをやっていければいい」とも述べ、浦和を引っ張る覚悟を示している。
これで浦和の今季のルヴァン杯の成績は2戦して1分1敗。公式戦全体で見れば、8戦して1勝3分4敗と大きく負け越している。
しかし、昨年とは違って目指すベクトルは定まっている。改善も見えている。あとは、結果がついてくるのを待つだけだ。赤い悪魔の爪は、間違いなく鋭利に研がれている。