3戦連続無得点&3戦連続未勝利でルヴァン杯を戦う浦和レッズは、スターティングメンバーにいくつもの「初」を盛り込んできた。今季、レッズに加入したDF西大伍を初出場にして初先発で送り出し、FW興梠慎三も今季初めての先発起用。さらに、明本考浩を初めて左サイドバックを務め、GK鈴木彩艶は埼玉スタジアムで初めてのプレーとなった。
新サイドバックが落ち着きとサプライズを見せながらも、柏のサイドを攻めあぐねた浦和レッズは前半45分間で得点を奪うことができず、ハーフタイムを迎える。そこでリカルド・ロドリゲス監督は、選手2枚を入れ替える。右サイドのMF田中達也と左サイドのMF伊藤涼太郎を同時に下げて、MF汰木康也とMF小泉佳穂を投入したのだ。
その狙いについて指揮官は試合後、「より中央でプレーできる選手を起用していきました。サイド(を得意とする)の選手から中央を得意とする選手に代えて、われわれが使っていきたいスペースを使わせる狙い」と明かしたように、攻めの手口を変えようとした。
浦和での小泉は、ビルドアップでそれぞれの局面に顔を出して「+1」を作る役割がある。後半から出場後もビルドアップを助けるなど目的のプレーを出してはいったが、チームとしてはなかなか前線に侵入することができない。ボールを保持しても、前線でチャンスを作るには至らない時間が続いてしまった。