■4月3日/J1第8節 川崎フロンターレ―大分トリニータ(等々力)
A代表の山根視来と脇坂泰斗、U24代表の三笘薫、旗手怜央、田中碧と5人の“川崎・日の丸勢”が出場したJ1リーグ大分戦。開幕から7勝1分と無敗を継続したピッチに、それぞれ「4年ぶり」と「4か月」ぶりにJのピッチに立った選手がいた。GK丹野研太とDF登里享平だ。
現在34歳のベテランGKの丹野は昨シーズンから川崎に加入したが、守護神チョン・ソンリョンを前に出場機会はなく、この大分戦が移籍後初めての出場だ。最後にJ1リーグ戦のピッチに立ったのは前所属のC大阪時代で、2017年。実に4年ぶりにJ1のピッチに立ったのだ。
昨季、全試合フル出場したチョン・ソンリョンが腰のケガでこの試合を欠場し、丹野がゴールを守ることになった。気負うことなく、しかし萎縮することもなく、最後方からコーチングをしてチームを引き締めた。
「タンちゃん(丹野)に関しては、ふだんからずっと声を出し続けてトレーニングでも日々出してくれていたものが出たのではないか。再開後という難しい試合で、タンちゃん自身も久しぶりの試合だったが、落ち着いてやってくれた」
鬼木達監督がこう評価した言葉の端々に、丹野への信頼が感じられる。