■開幕連勝中の名古屋が挑む「鬼門」

 九州ダービーというのみならず、県境を接するサガン鳥栖アビスパ福岡は、実に5シーズンぶりの顔合わせとなる。そのほとんどがJ2での対戦ではあるが、福岡が14勝7分10敗と勝ち越している。

 ただし、気をつけなければいけないのが、J1での対戦記録だ。両チームがJ1で顔を合わせたのは、2016年シーズンのみ。J2では大きく勝ち越している福岡だが、この年は鳥栖に2敗しているのだ。Jリーグ入りで先行していた福岡ではあるが、J1昇格以降は鳥栖が力をつけているのだろう。オフには複数の主力が抜けた鳥栖ではあるが、若手の躍動などで上位につけている。歴史は繰り返されるのか?

 鹿島アントラーズ名古屋グランパスの対戦では、なかなかお目にかかれないような数字がある。オリジナル10同士のリーグ戦での対戦は、鹿島の35勝3分22敗戦。だが、カシマスタジアムに限ると、名古屋は27回乗り込んで、わずか5勝しかしていないのだ。

 ただし名古屋は昨季、3位という最終順位以外にも手応えを得た。まさに鬼門と呼ぶべきカシマスタジアムで、実に2014年の1stステージ以来となるリーグ戦での勝利を挙げたのだ。鹿島は前節、退場者を出したとはいえ、昇格組の福岡に敗れた。4試合連続無失点と「らしさ」を見せる名古屋が、開幕連勝記録を伸ばす可能性は十分にある。

 ギラヴァンツ北九州とブラウブリッツ秋田は、初めてJ2で対戦する。だが、両チームはすでに、6度対戦している。J3で顔を合わせており、秋田が3勝2分1敗と勝ち越しているのだ。

 J2に昇格したのは北九州が先だったが、現在は秋田が4位、北九州が21位と立場は逆転。しかも秋田は前節にジェフユナイテッド千葉を下して連勝と、勢いに乗っている。ここは秋田の勝利を予想する。

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