■スプリント39回と2ゴール
2点を決めながらも浦和戦でのスプリント回数は39回と、自身の“武器”を温存しないあたりにも、“自身の生かし方”が見て取れる。この39回という数字は、両チームでスプリント回数2位の浦和MF明本考浩を大きく引き離した数字だ。
チームの攻撃に貢献しながら、ゴールまで決める――前田は、独自のセンターフォワード像を確立しつつある。“シン・前田大然”の勢いは、今後さらに加速するだろう。
そしてこの試合では、そうした「個」の力だけでなく、組織としての完成度も見せつけた試合だった。浦和レッズは今季からリカルド・ロドリゲス監督が率いて改革を進めるが、試合開始直後からその違いを見せつけたのである。