■オナイウと前田のプレースタイル
オナイウと前田は、プレースタイルがまったく違う。オナイウは屈強な体を生かしたポストプレーと、ワンタッチゴーラーとしての嗅覚を生かした選手。一方の前田は、ウイング起用されることが多いように、スピードに乗ったドリブルで相手守備陣を切り裂くプレーを得意とする。
アンジェ・ポテスコグルー監督はウイングにスピードや技巧に優れた選手を配置するため、前田はうってつけの存在として昨年8月にマリノスに加入した。しかし、独特の戦術を用いるマリノスにフィットするのに時間がかかってその能力を発揮したとは言い難く、昨年はJ1リーグ戦23試合に出場して3得点しか挙げることができなかった。
その前田が、この浦和戦を含めて今季4試合で5得点と、センターフォワードとして覚醒しつつある。