■先制点で“ユアスタの空気”から解放
ユアスタが仙台の背中を押す独特の空気の中で始まった試合だったが、12分、小林が先制点をゲット。ここまで3戦すべてで途中出場に終わっていたエースが、その力を見せつけたのだ。
この先制点で“ユアスタの空気”から解放された川崎は、次々と得点を重ねる。25分に遠野大弥、33分にオウンゴール、39分に小林と前半だけで大量4得点。試合の趨勢をあっさりと決めてしまった。遠野はこれがJ1「初」得点で、自らのJ1初先発を自らのゴールで祝ったのだ。
後半、盛り返そうとする仙台にたびたびチャンスを作られたものの、1失点に抑え込んだ。終わってみれば5-1。10年前の“借り”を倍返ししてみせた。
圧倒的な強さを見せる川崎だが、実はJ1での開幕3連勝はこれが「初」めて。昨年も開幕戦を勝利で飾ることができず、2021シーズンのさらなる躍進を予感させるスタートとなった。
中村憲剛氏やフロン太も会場に訪れた、特別な試合で「初」尽くしの勝利を収めた川崎フロンターレ。さらに訪れる過密日程を、白星街道に変えてみせる。