■注目選手② DF:永戸勝也
2020年、アントラーズは永戸と杉岡大暉という左サイドバックの若手人気銘柄を両獲りすることに成功した。2019年にベガルタ仙台で10アシストを記録した永戸と、五輪代表候補であり、コパ・アメリカにも召集された杉岡はどちらもレギュラークラス。2人は併用されるかと思われたが、永戸が22試合、杉岡が6試合の先発出場となった。
レギュラー争いに勝った永戸だが、アシスト数は2にとどまった。実は2019年の10アシストのうち8個はコーナーキックからのものだ。2020年の2つは、クロスが1本と前線へのロングフィードが1本だった。アントラーズでは全てのキッカーを任されているわけではなく、コーナーキックからのアシストがなくなったことは仕方のないことだが、幾度となく放ったクロスが1アシストにしかならなかったことは寂しい。
今年はクロスでのアシストを増やしたい。強いエヴェラウドとスペースを狙う上田綺世の2トップをより活かすのは、キック力抜群の永戸が放つ、相手の意表を突いたクロスだ。