■新潟のマルチタレントがC大阪の一員に
GK、DF、ボランチの個人昇格では、GKポープ・ウィリアム(川崎フロンターレから昨季はファジアーノ岡山へ期限付き移籍→大分トリニータ)、CB岡村大八(ザスパクサツ群馬→北海道コンサドーレ札幌)、CB鳥海晃司(ジェフユナイテッド千葉→セレッソ大阪)、CB田代雅也(栃木SC→サガン鳥栖)、SB前嶋洋太(水戸ホーリーホックから横浜FCへレンタルバック)、ボランチ上原力也(ジュビロ磐田→ベガルタ仙台)らも注目に値する。
しかし、4人目の選手には新井直人(新潟→C大阪)を指名したい。
2019年に大卒ルーキーとして加入すると、173センチのサイズながらセンターバックとしてプレーした。さらには両サイドバックでも起用され、試合によってはボランチでもプレーした。
守備の複数ポジションをこなせるのは、ボールを配球する力に優れるからだろう。ポゼッションスタイルを推し進めた昨季の新潟では、サイドからのクロスやカットインからのラストパスなども見せていた。
今季のセレッソはレビー・クルピ監督が就任し、メンバーも大きく入れ替わった。これから序列の固まっていくポジションもあるなかで、新井はサイドバックを争うことになるだろうか。
現状ではっきりしているのは、この24歳がクルピ監督にとって頼もしい存在であるということだ。昨年11月に左足中足骨を骨折し、全治まで約3か月と診断されたケガからの完治が、まずはスタートとなる。