■就任2年目のユン体制で大幅な入れ替えを敢行
移籍市場での動きは松本山雅FCに及ばないものの、ジェフユナイテッド千葉の編成はある種の「決意」を感じさせる。
佐藤寿人、増嶋竜也、田坂祐介らの経験者が現役を退き、DF下平匠、鳥海晃司、ゲリア、MF工藤浩平、堀米勇輝、為田大貴、FWクレーベ、アラン・ピニェイロ、山下敬大ら、実に20人の選手がチームを離れた。ユン・ジョンファン監督が就任2年目を迎え、「変わらなければ」という「決意」がうかがえる。
代わってチームに加わったのは11人だ。
鳥海が移籍したCBのポジションには、鈴木大輔が名を連ねる。元日本代表の30歳はスペイン2部でのプレー経験があり、19年から浦和レッズでプレーしていた。J1でも十分に戦える実力者は、ディフェンスリーダーの役割を担うだろう。
右サイドバックには、一気に3人の選手が加わった。鹿島アントラーズの伊東幸敏と小田逸稀、それに栃木SCからレンタルバックの溝渕雄志だ。溝渕は昨シーズンのJ2で、左サイドでも起用されていた。昨シーズンはFC町田ゼルビアでプレーした小田も、左サイドにまわったことはある。ただ、どちらも右サイドが本職だ。このポジションにはベテランの米倉恒貴もいるだけに、人材過多の印象だ。
田口、小島秀仁、熊谷アンドリューらが起用されてきたボランチには、柏レイソルから小林祐介がやってきた。また、中盤のサイドプレーヤーには、昨シーズンはアビスパ福岡でJ1昇格を経験した福満隆貴(セレッソ大阪から加入)と、モンテディオ山形で31試合に出場した末吉塁が、それぞれ完全移籍で加わった。