2点差の時間をわずか2分だけに抑えた川崎は、攻めに転じる。続いて魅せたのは、家長とともにピッチに立った三笘だ。55分、柏がゲームを作り直すためにGKキム・スンギュまでボールを戻す。CFWのレンドロ・ダミアン、そして、左ウイングの三笘がキムにプレッシャーをかける。

 それをいなしてキムが前線にフィードしようとした瞬間だ。キムは、ボールを蹴るのに失敗し、三笘の足元へと“パス”してしまう。三笘は、新人選手の最多得点に前節・浦和戦で並んでおり、このチャンスを決めれば、その記録を更新できる場面だった。

 しかし、キム・スンギュがボールを取り返そうと足を伸ばしてきてコースがなかったことから、右隣にいたダミアンにパス。ボールを受け取った9番は、これを無人のゴールに突き刺してみせた。川崎が試合をイーブンに戻したのだ。

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