絶対王者・川崎2020リーグ最終戦(2)家長昭博が崩した「わずか2分間の2点差」の画像
決勝弾を決めて喜ぶ家長昭博とうなだれる柏GKキム・スンギュ 撮影:中地拓也
※その1はこちら
■12月19日/J1第34節 柏―川崎(三協F柏)
 

 試合前に発表されたメンバーの中に、中村憲剛の名前はなかった。等々力競技場での試合を、リーグ戦の最後の試合にすると決めていたのかもしれない。川崎にとっては2020年の最後のリーグ戦が、バンディエラがいなくなる最初のリーグ戦になった。

 この日の先発メンバーは、浦和戦から6人を変更した。FW登録は3人全員、MF登録の3人のうち2人、そしてDF登録4人のうち1人が変わった。中2日の試合のため、鬼木達監督はフレッシュなメンバーを送りだした。

 しかし、浦和戦同様にこの試合でも前半の45分間は苦しい時間を過ごした。うまくボールを前に運べず、逆に柏の攻撃になんとか耐える場面が続いた。そして、14分にはFWオルンガに先制点を許す。鬼木監督がハーフタイムに出した、「焦れずに、慌てずに戦い続けよう。全員がまず前を目指すこと」という指示が、ブルーのユニフォームの苦しさを物語っている。

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