■次節は2011年に敗戦した”希望の光”

 2度先行される苦しい展開であっても、焦れずに攻め続ける姿勢は、「次のゲームにもつながる」と鬼木監督は胸を張る。試合後、ピッチの上で家長は旗手に、動き方の“指導”を時間をかけて行っていた。旗手はここ数試合、左サイドバックで起用され、右ウイングの家長と縦の関係ではないが、こうしてベテランが“指導”をするのは川崎の歴代の強みだ。

 次節は3月6日、中2日での試合となる。この試合は今季初めてのアウェイ戦で、しかも、手倉森誠監督率いるベガルタ仙台が相手だ。

 2011年に東日本大震災後最初の試合となった同カードで、川崎は1-2で敗れている。3・11を前にした試合で仙台の士気は高い。ユアテックスタジアムで王者の威厳を示すことができるのか、それとも、黄金のチームが“希望の光”を照らすことになるのか。日本中が注目する次節の再注目カードは、14時にキックオフとなる。

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