■シミッチと塚川の特徴

 シミッチは長短のパスに特徴があり、川崎の攻撃を中盤の底から支える存在となっている。それに対して塚川は守備面でより特徴が出やすく、1対1でボールを奪うことに長けている。とはいえ、シミッチも守備での貢献度が高く、塚川はこの試合で惜しいシュートを放つなど攻撃でも貢献している。

 ちなみに、シミッチは身長183センチ、塚川は身長184センチと両者ともに高身長で、ディフェンスラインの前でボールを跳ね返すことができる。

 残り30分弱という体力が落ちてくる時間帯に塚川を入れることで、前線の選手の守備を軽減して攻撃に重きを置かせるための采配と考えることもできるが、守田英正が移籍したアンカーで早く2人を馴染ませるための起用と考えることもできる。今後の注目ポイントの一つだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5