とはいえ、逆風だけが苦戦の原因ではない。
「1試合を通して、彼らの方が上回っていた印象です。ゴールを3点取られただけでなく、他にもチャンスを作られてしまったところがあるので、彼らの方が上回っていました」
リカルド・ロドリゲス監督が試合後にこう総括したが、アンジェ・ポステコグルー監督が就任して4年目を迎えるトリコロールと、まだリーグ戦4試合目のレッズでは、当然、完成度が違う。
その完成度の部分で、最も強調されたのが、ビルドアップとプレスの部分だ。浦和は最後尾からつなぐ意識を強く持って試合に挑んだが、逆にマリノスはそこを狙っていた。GK西川周作がボールを蹴る際にマリノスの攻撃陣は徹底してプレスをかけ、浦和はそこで危ない場面も作ってしまった。