■ピッチ交代で”逆風”を選択
苦しい前半45分となったが、実はピッチ上は実際に逆風だった。この試合中、日産スタジアムにはかなり強い風が吹き込んでいた。時には突風も襲い、ゴールキックのボールが動いてしまったこともあるほどだった。
その逆風を選んだのが、他ならぬ浦和レッズだ。試合前のコイントスで、浦和はピッチを選択。当初はメインスタンドから見て右から左に攻めるはずだったが、左から右に、つまり、逆風を受ける形を選んだのだ。
ボールコントロールの部分でどの程度の影響があったかは、分からない。ただ、マリノスは追い風を得てボールを前線に蹴り、クロスをゴール前に送り込んだ。その前半のうちにマリノスがスコアを動かし、試合の流れをつかんだことは事実だ。