■磐田の3選手が新型コロナウイルスに感染

 前節まで4位だったギラヴァンツ北九州は、アルビレックス新潟に0対1で敗れた。22節からの後半戦は1勝3分10敗と大失速で、順位を6位に下げている。前半戦の主役としてリーグを盛り上げた小林伸二監督のチームは、J1昇格争いから完全に脱落した。

 6位以下では8位の栃木SCが6試合負けなしだ。今節は2連勝中の京都を1対0で下した。クリーンシートは4試合連続だ。

 栃木SCはレディースチームの選手が人身事故を起こし、同チームの無期限活動停止が発表されたばかりだった。京都戦後の田坂和昭監督は、事件に直接的に言及しなかったものの「クラブ全体の問題だと思いますし、我々にできることは支えてくれている皆さんのためにも勝つこと、クラブのために勝って支えたいという気持ちがありました」と明かした。当事者意識をもって戦うことで、すべてのステークホルダーに誠意を示していく。

 9位のモンテディオ山形も気になる。チーム内得点王だった山岸祐也が福岡へ電撃移籍したものの、リーグ5位タイの45得点を記録している。失点もリーグ6位タイだ。

 石丸清隆監督が率いるチームは34節に徳島、35節に福岡、39節に長崎と、上位3チームとの対戦を残している。J1昇格争いの行方は、山形が握っているのかもしれない。

 遠藤保仁の加入とともに調子を上げてきた磐田は、徳島に敗れた前節に続いて勝利を逃した。下位に沈む愛媛FCと1対1で引分けた。

 愛媛戦の磐田は、限られた戦力での戦いを強いられた。前節終了後に3選手の新型コロナウイルス感染が明らかになり、濃厚接触者の疑いがある8選手も出場できなかったのだ。

 季節の移り変わりととともに、新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にある。ウイルスという目に見えない敵とも戦いながら、各チームは終盤戦に挑んでいく。

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