■次々と崩れるゲームプラン

 仙台は、左サイドバックに秋山陽介、センターバックにアピアタウィア久、Wボランチの一角に上原力也、左サイドハーフに気田亮真、右サイドハーフにマルティノスと、5人の新加入選手が並んだ。第二次手倉森仙台が、開幕戦のような劇的な展開を、10年前のような心揺さぶる展開を見せてくれると信じていた。

 しかし、サッカーの神様は容赦ない。川崎フロンターレは今季ここまで公式戦3試合で3勝。しかも、G大阪、横浜M、C大阪と強豪チームに対して点差以上の内容で打ち負かしてきている。昨季、18チーム中17位から這い上がろうとしている仙台にとって、あまりに分の悪い相手だった。

 そして試合が始まると、次々とゲームプランが崩れていく。早すぎる失点、そして関口の負傷交代だ。開幕戦でシマオ・マテが退場したあとにゲームプランを練ったように、手倉森監督は今回も手を打とうとしたが、それを上回るペースで試合は悪いほうに流れていったのである。

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