■山形のエースが福岡へ電撃移籍!

 モンテディオ山形でチーム最多の6得点をあげていた山岸祐也が、福岡に完全移籍した。新天地で7日から練習に合流すると、10日のヴァンフォーレ甲府戦に後半途中から出場した。2列目からFWの人材が、27歳のアタッカーの加入で厚みを増している。

 山岸は得点を奪えなかったが、アビスパ福岡は2対0で勝利した。クラブ記録の連勝は「10」となり、今シーズンのJ2の連勝記録も更新された。

 そのほかの上位陣では、徳島ヴォルティス愛媛FCとの四国ダービーに2対0で勝利し、9戦負けなし(6勝3分)と好調を維持している。4位の長崎はレノファ山口を4対3で振り切り、前節に続いて白星をあげた。手倉森誠監督は守備の緩さに苦言を呈しつつ、攻撃については「4点とっているわけだし、これからの自信になる」と評価した。

 苦しい時期を過ごしているのは北九州だ。

 ディサロ・燦・シルヴァーノが4試合ぶりに先発したが、試合開始時点で最下位のザスパクサツ群馬とホームで引分けている。これで5試合連続勝利がなく(2分3敗)、長崎に勝点で並ばれてしまった。

 勢いを失っているのは、相対的な理由だろう。前半戦の快進撃を見れば、包囲網が厳しくなるのは当然だ。攻撃力の高い北九州との撃ち合いを選ぶよりも、カウンターやセットプレーから得点を狙うチームが増えている。自分たちの強みを発揮することで勝点をつかんできた小林伸二監督のチームは、ひとつ上のレベルの課題を突きつけられている。

PHOTO GALLERY 全ての写真を見る
  1. 1
  2. 2