■各チームで奮闘する”久保世代“

 河野がリーグ戦で今シーズン初出場した5節のゲームでは、ジェフユナイテッド千葉の櫻川ソロモンが話題を集めた。初スタメン初ゴールの衝撃デビューを飾った“久保世代”の長身ストライカーは、7節のヴァンフォーレ甲府戦でも得点を決めた。今節のモンテディオ山形戦でも、足を痛めたクレーベに代わって前半終了間際から途中出場している。

 8節終了時点で6勝2敗の2位につける大宮アルディージャでは、やはり“久保世代”の高田颯也がシーズン2試合目のピッチに立った。ごく短いプレータイムのなかで、アシストがついてもおかしくないスルーパスを通している。

 大宮ではプロ2年目の吉永昇偉も、今シーズン初出場を飾っている。自身と同じくアカデミー出身の小野雅史(23歳)、黒川淳史(22歳)らが存在感を増しているチームを、さらに活性化していきたいところだ。

 次節も中2日または中3日で開催される。各チームの監督は、選手の疲労を見極めながら使い分けしていくに違いない。プロキャリアの浅い選手、経験の少ない選手が出場機会を得る可能性は大きく、J2リーグには将来性豊かな次世代のプレーヤーが数多くいる。河野に負けない話題がすぐに飛び込んできても不思議ではない。

 J2から海を渡る選手も登場してきそうだ。東京Vのキャプテンを務める藤本寛也が、かねて噂のあったポルトガル1部のクラブへ移籍することになりそうだという。昨年のU―20W杯に出場した21歳のレフティーの去就については、クラブからの正式な発表を待ってから触れたい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5