群雄割拠の大混戦となっているJ1リーグ。FC町田ゼルビア、FC東京が首位を争う中、ついに王座奪還への狼煙を上げたのが、リーグ戦3連勝と勢いに乗る川崎フロンターレだ。新星・大関友翔ら若手の台頭とベテランの融合が進むチームは、いかにして強豪・ヴィッセル神戸を無力化したのか? 黄金期の輝きを彷彿とさせる“美しきパスワーク”から、サッカージャーナリスト・後藤健生が川崎「復権」の可能性に迫る!【第1回/全2回】
■ 首位争いは大混戦。強豪・神戸を圧倒した川崎の“アグレッシブな戦い”
J1リーグ第12節ではFC東京が水戸ホーリーホックに6-0と圧勝。ついに、首位のFC町田ゼルビアと勝点で並んだ。
リーグ戦では9月2日の第5節で清水エスパルスと1-1で引き分けて以来、FC東京は7試合連続の無失点を達成。そのうえ、最近は大量得点を記録することも多くなった。FC東京は首位争いをする他クラブと異なってAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の負担がないという大きな“アドバンテージ”も持っており、優勝候補の一角に躍り出てきそうである。
ただし、J1リーグは大混戦だ。
開幕当初には鹿島アントラーズが抜け出したかと思われた時期もあったが、その後、鹿島は失速。各チームの好不調の波によって順位は目まぐるしく変動し続け、そして第12節終了時点での順位表を見ると首位の町田と2位の東京の勝点27をトップに、3位以下はほとんど1ポイントずつの差で並んでおり、首位の町田から8位の鹿島までの差がわずか7ポイントとなっており、2、3試合でひっくり返る混戦状態だ。
鹿島が失速した隙を突いて、序盤戦は苦しんでいた印象の川崎フロンターレと浦和レッズも鹿島を追い越して6位、7位と順位を上げてきた。優勝争いはともかく、川崎も浦和も潜在力があるチームだけにこれから上位に食い込んでくる可能性は大いにある。
僕は第11節、12節と2戦連続で川崎の試合を観戦した。第11節のヴィッセル神戸戦も第12節のファジアーノ岡山戦もUvanceとどろきスタジアムでのホームゲームで、スコアもまったく同じ2-1となったのだが、内容的にはまったく異なる試合で、現在の川崎というチームのストロング・ポイントも課題も明らかになった2連戦だった。
第11節で対戦した神戸は春の百年構想リーグで優勝を飾り、第10節終了時点では4位に付けていたJ1リーグを代表する強豪の一つ。ACLエリートでも、開幕から2連勝を記録している。
その神戸を相手に川崎が完勝した。神戸のミヒャエル・スキッベ監督も「川崎は攻守にわたってとてもアグレッシブで勝利に値した」と敗戦を認めた。

























